Direct3DX関連の更新と、サンプルプログラムの追加が主なものです。また、Managed DirectXの予稿段階のマニュアルが加わっています。DirectX SDKのマニュアルも更新されていますが、この更新されたマニュアルの日本語版はまだ提供されていないようです。
・Direct3DXの主な変更点:
・HLSLコンパイラのプロファイル(旧称ターゲット)として、「vs_2_a」「vs_2_sw」「ps_2_a」「ps_2_sw」がサポート
※vs_2_aは、vs_2_0をベースに、「13個以上の一時レジスタ」「動的フロー制御命令」「プレディケーションレジスタ」といったGeForce FXクラスの仕様を追加したプロファイル
※ps_2_aは、ps_2_0をベースに、「28個以上の一時レジスタ」「任意順の入力スウィズル」「dsxとdsyの差分命令」「依存テクスチャフェッチの段数制限なし」「テクスチャ命令数の制限なし」といったGeForce FXクラスの仕様を追加したプロファイル
・HLSLコンパイラの最適化処理(演算を全て部分精度で行うコンパイラオプション(D3DXSHADER_PARTIALPRECISION)の追加など)
・PRTレンダリング(PRT=放射輝度伝達)の前計算と描画処理用のユーティリティ関数(D3DXSHPRT...)、及び、球面調和表現関連のユーティリティ関数(D3DXSH...)の追加
・エフェクトファイル内で、複数のステート設定を一まとめに扱えるステートブロック(stateblock_state)構文の追加
・エフェクトオブジェクトのステート設定の追跡機能(ID3DXEffectStateManagerの実装)
・SDKマニュアルにおけるHLSLのリファレンスの詳細化と、チュートリアル(HLSL Workshop)の追加
・圧縮データのサポートなど、D3DXのアニメーションシステム関連の更新
・追加されたDirect3Dサンプル:
「Blobs」(ピクセルシェーダによるメタボール)
「SHPRTVertex」(頂点シェーダによるPRTレンダリング)
「SHPRTPixel」(ピクセルシェーダによるPRTレンダリング)
「SHIrradianceEnvMap」(ディフューズ球面調和ライティング)
「PixelMotionBlur」(速度の描画と参照によるイメージベースドモーションブラ ー)
「DepthOfField」
「HDRLighting」「HDRCubeMap」
「BasicHLSL」「HLSLWorkshop」
「HLSLwithoutEffects」「CompiledEffect」
「MultiAnimation」
「Text3D」「MediaPlayerVisuals」
・追加されたツール: 「Shell Texture Viewer」
川瀬正樹氏が制作されている「rthdribl」(Real-Time High Dynamic Range Image-Based Lighting)が、HDRLightingサンプルのベースとされ、DirectX Sample ViewerでExternal Websiteとして紹介されています。

浙公网安备 33010602011771号