JAVA_Package

Javaの名前空間の仕組みの１つにパッケージがあります。大規模開発では必須の概念です。また、他人の作ったコードの再利用という観点でも、パッケージを正しく活用する必要があります。

・完全修飾名：パッケージ名まで含めたクラスやインターフェースの呼び名
・単純名：パッケージ名を除いたStringの部分（クラス名）

パッケージで実現できることは
・名前空間
・意味的なまとまりの管理（クラスの設計同様、パッケージの設計も責務の分割が目的）
・アクセス制御（Javaのデフォルトアクセス制御は、パッケージ内からしかアクセスできない制御）

パッケージ名にインターネットドメイン名（DNSドメイン名）を推奨する。（DNSやURLと逆順）
習慣として、型名は大文字で始まる名前、パッケージ名は全て小文字にします。

パッケージの宣言はファイルの先頭に「package packageの完全修飾名;」を書く（相対パスのような表記はない）

クラス名とインターフェース名がファイル名に制約をつけるように、パッケージ名はディレクトリ名に制約をつけます。（必須ではない）

java.langパッケージは暗黙にインポートする。

単純名を書いた時の名前解決の順序は、
・そのファイル内で定義する型名
・単一型インポートした型名
・同じパッケージ内の型名
・オンデマンドインポートした型名
曖昧さが発生する場合、面倒でも完全修飾名で型名を書くことを進めます。

単純名の衝突を防ぐ指針は、
・標準ライブラリの型名と同名は避ける
・オンデマンドインポート（「*」を使ったインポート）をなるべく避ける

staticインポートはパッケージ内のクラス及びインターフェースのstaticメンバ名をインポートします。（慎重に）

クラスとインターフェースは、public修飾子を
・付けている場合、publicスコープ
・付けていない場合、パッケージスコープ

インターフェースだけをパッケージの外にさらして、実装クラスをパッケージ内に隠蔽する技法はよく使います。

 

パッケージ宣言文がない場合、名前なしパッケージと見なされます。名前なしパッケージもパッケージの１つです。