1年生の指導に対する考え方-SOCCER
これからマニュアルを作成し、推敲途中でも概ねできたら掲載していきます。てにおはやレイアウト的に問題があるかもしれませんが、早く仕上げたいのでまずはまとめ上げたいと考えています。
1.指導方針の策定
(1)将来にわたりサッカーを楽しめるという姿を、6年生卒業時点で見出せる状態を想定する
地域のクラブチーム等で子供の指導方針を策定する際に、まず考えなければならないのは子供達がこのチームを去っていくとき子供達がどのような状態になっていることを想定しているかということです。よくビジョンとかあるべき姿といったりしますが、所詮遊びとしてサッカーを始めるわけですから、勝利への意欲、技術の程度、戦術理解といった具体性のある目標ではなく、漠然と「みんなでサッカーをしたい」と思える状態になっていればいいと思います。これは、指導者が子供にサッカーの楽しみを理解させたことになるわけで、一生の楽しみ(宝物)を持たせてチームから旅立つことができればと考えます。
(2)3年生に上がる時の状態を想定する
「自分でボールを追い、自分でボールを運び、自分でシュートする。仲間が取られたボールも自分で追うことができる子供」が3年生になる時の子供の状態だと考えます。
そこで、1年生から2年生にわたる指導方針は、3年生になるときにどのようになっていればいいかということになります。ここでもあまり技術や戦術に入らず、ゴールデンエイジをむかえる伸び盛りの腕白坊主(娘)がどのようになっていればいいのか考えることが大切です。2年生までの2年間で特徴的なのは、入部の時期が多少前後することにより、技術や戦術を重視しすぎるとチーム内の格差が縮まらないまま、3年生をむかえることになるということです。1年生の間は入会時期がばらばらなので、サッカーではなく運動、遊びの要素を多くした練習とサッカーの特性を論理的(簡単に)に繰り返し伝えるようにしなければなりません。私が考える基本は
①サッカーは得点をとってかつゲームであることを理解し、ボールを捜す←ボールを追う←ボールを取る←ドリブルする←シュートする←得点するという構造を理解している
②常にボールを追い、ボールを取ったらドリブルし、ボールを取られたらまた追いかける意識付け、体力、ドリブルの技術がある
③サッカーにおける基本的な用語を覚えている(インステップキック、インサイドキック、パス)
と考えています。これは、簡単な様でかなり難しいテーマの様に感じますが、低学年からサッカーの構造を丁寧に教えていけば、後の戦術やポジショニングは動きの追加(オプション)として理解が早くなります。はじめから、「どう動け」ではなく、「まずボールにむかえ」という指導の方が具体的で理解しやすいはずです。簡単なことを当たり前にできる状態が、3年生をむかえる姿にしていけば良いと考えています。
(3)2年生の最後までに指導していくことを考える
3年生になったときに、自分からボールを追って得点したいと思う子に必要なことは、
①ボールを探すこと
②ボールを追うこと
③ボールをとってドリブルすること
④ボールを取られたらとりかえすこと
だと置いてみました。これを元に1年生でやること、2年生でやることを考えて大きなスケジュールにしていきます。
2.2年間のスケジュール概観と指導のポイント
U-8指導のマスタスケジュールは他の学年に比べで、大まかで緩やかな内容の方がやりやすいと思っています。1年生は特に入会時期がばらつきますので、詳細に練習内容や達成度の指標を作成すると、修正がきかなくなり練習がつまらなくなってしまう子がでてきます。練習の内容は入会してきた子に合わせて、ゲーム(遊び)、マナー、運動のバランスを決めていくことが重要です。従って、練習メニューはサッカー以外の要素を取り入れておくことも必要です。かといって、既にサッカーが好きな子もいるので、サッカーの試合も年代なりの形で取り入れ競技的要素いれていかないと、サッカーらしくなりません。指導のポイントは、「全体を見回しながら」「押し付けでない」練習をしていくことだと言えます。つまり、子供との対話をしながら、練習メニューに競争の要素をいれたりいれなかったり、罰ゲームをさせたりさせなかったりという、バランスをとっていくことに配慮すべきだと考えています。
図表2-1
子供たちに練習をさせる際に、「なんのために練習する」のか指導者が明確に把握して指導を行い、子供達に合わなければ修正して進めることも大切です。子供にはそれぞれ個性があり、それを活かしていくことが大事です。「この子は走るのが速いからサイドをさせる」とか、「キックがちゃんとできるからフォワード」といったポジションを中心に考えると子供の成長に制約を与えてしまうことがあります。したがって、まだポジションなど先のこととしてとらえている低学年では、まずは体を動かす楽しさ、ボールに触れる楽しさを覚えてくれればいいと思います。そこで、下記のような思考の整理を指導の前にしておきます。
(1)練習の意義
3年生になるときに想定される姿を思い浮かべ、今やることを考える
① ボールを見つけるために周りを見渡すための練習
・ ボールタッチの際に、指導者が手を上に挙げ指の本数を数えさせる
・ 全体で行うフリードリブルの練習で、子供同士の隙間を見つける
② ボールのあるところに急いで駆けつけるための練習
・ 早く走る練習(ダッシュ、トラックで競走、リレー)
・ みんなで走る練習(リレー)
③ ボールをとる練習
・ 1対1でマーカーコーンを守る(相手に触らせない)
・ 1対1でボールキープ
④ とったボールを相手ゴールに近づけるための練習
・ ドリブルの練習
・ ドリブル技術を支える体の動きや、足の運び(ステップ)
・ 倒されても大丈夫なように転ぶ練習
・ シュートにつながるドリブルの練習。ドリブルし、ゴールを見つけ、近づいて、シュート
(2)試合の位置づけ
いろいろな試合はそれぞれに意味があるが、指導者が複雑に考えると子供にとって面白いものではなくなるようです。試合は遊びの延長として存在するように、位置付けることも重要です。ただし、大人が考える以上に子供は純粋に勝ちにこだわるので、そこは活かしてあげて、大人の裁定を試合に持ち込まないことを理想とします。試合を運営する際に、ラフプレーや悪ふざけが過ぎて危険な状態にならないように、目を配ることが大事です。このようなゲームでは、練習や普段の遊びの中で覚えたいろいろな技術を試すこともできるので、できるだけ制約のない試合を多くすることに意義があります。
(3)個人に対する指導
低学年では、戦術的な指導はほとんどしないため、指導の対象は個人が中心となります。全体練習の場面でも、一人一人に目を向けながら進めていくことが肝心だと思います。達成度の遅い子も、進んでいる子も同じように引っ張っていかないと、子供達の不満につながります。練習メニューはだれに合わせるというより、どのくらいできているかを観察しながら進めれば、出来ていない子も出来てくるようになります。また、その日できなかった内容を続けていけば段々できてくるようになるものです。子供が「そんなのできないよ」という背景には「出来ないお前は、下手な子」だという指導者の姿勢も影響しています。指導者が「もうちょっとで全員できる」というくらいの練習内容の設定をしていくことにより、子供達の達成感も生み出せます。最後の一人ができるころには、先頭の子はその練習内容に飽きている場合もあります。そうした時には、できる子を休憩時間中に呼んでかなり難しいことを「お前ならできそうだけど・・・」といってやらせてみます。これは、その子のプライドや優越感をくすぐり、もっとやってみようという動機付けになります。これが過ぎると、えこひいきになるので塩梅が難しいのですが、全体をみるなかでは個人を際立たせることも重要です。また、達成度の遅い子のために練習内容を停滞させる必要もありません。次の練習はできる内容になっていることもあるので、わざわざ出来ない時間を長くする必要はないし、できない子が恥ずかしいと思うことを避けるのも重要です。
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(4)グループを構成しての指導
低学年では、まだパス交換を中心としたゲームの組立をさせるべきでありません。キックの力に個々のバラツキが多く、それをそろえること自体が難しいと考えています。しかし、サッカーは決められた人数で試合をするので、意思の統一や協調性も求められます。グループを構成するのはその第一歩だと考えています。低学年では、まず1チーム2~3人からなるミニゲームをいろいろなパターンで進めていくことで、同じコートに自分以外の子がいる中でボールを追いドリブルするという経験値をつんでいくことが重要です。ここではパスするとかもらうとかという要素をゲームにとり入れないで、ボールを追いドリブルし、シュートすることを指導します。10m×10mのコートでも子供はある程度の広さを感じています。そこで自分から自由にプレーする感じを掴んでくれればいいと思っています。
(5)チームに対する指導
チームはグループの組み合わせでできていると考えたいところですが、低学年では単に寄せ集めでしかありません。従って戦術や、技術の細かい指導をしても大半の子はついてこれません。ある程度体力がついて、大半の子がボールを前に飛ばせるようになる2年生の夏休みくらいまで、フルコートの試合もミニゲームの延長でいいと思っています。つまり8人とか11人のダンゴができて、ボールをとったら自分でドリブルし、とられたまたダンゴになるという低学年らしいサッカーでいいと考えています。
ダンゴになると、コート外から「開け」とか「はなれろ」といった声が聞こえます。しかし、ボールがあるところに全員のダンゴができることは、チーム全員がボールを追う意識をもっているということです。サッカーにおいて攻撃をするためにはボールを保持する必要があるわけでから、ともかく自分のボールにしておくことが攻撃回数を増やし得点する可能性を高めることになります。それをまずは全員が実行できることが基本です。素直な子供達に対して、動きに制約を与えることは簡単ですが、それがその子にちゃんと理解されているか確認していく必要があります。まずは、サッカーの基本である「ボール保持」ということを徹底させるために低学年ではダンゴになることを否定せず、とにかくボールを追うことを指導していくことが重要です。
(6)1年生の指導ポイントと年間スケジュール
(7)2年生の指導ポイントと年間スケジュール
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