Codeplex(TFS)を使ってみよう
Team Foundation Serverがバックで動いているオープンソース開発用サイト Codeplexをご存知?URLは、http://www.codeplex.com
便利なので、Windowsなどのサンプルプログラムなどもこれを使って開発・公開しています。ETロボコンの計測システムもこのサイト(http://etrcrts.codeplex.com)で開発してます。
このサイト、自分でプロジェクトを作って、開発者を集い、システムのタスク管理やディスカッション、構成管理、リリースまでができます。条件はプロジェクトのライセンスがオープンソースライセンスであること。
Visual Studioなら、メニューの”チーム”から自分のチームプロジェクトに接続して、チームエクスプローラーやソースコード管理エクスプローラなどのUIを使って開発環境との親和性よく活用できます。Subversionのクライアントからもつなげられるらしい。
このブログでは、Codeplexのサイトの使い方を説明します。
先ずは、http://www.codeplex.comを開いて、表示されたページの右上の”Register”リンクをクリックします。Live IDを取得しておけば、Live IDとCodeplex上のユーザーを紐付けられるのでこちらがお勧め。
手順に従って、開発者登録を済ませましょう。
一度登録してしまえば、次に開いた時には、ブラウザ上でLive IDにサインインしておき、ページのSign inリンクをクリックして、”Sign in using Live Id"ボタンをクリックしてサインインすればOK
そして、図の”Create Project”をクリックすれば、
新たに作るプロジェクト情報を入力するページが表示されるので、Title、URL、Source Control(もちろんTFSを選択しクライアントはTeam Explorerを選択)、Summaryを入力します。Summaryは日本語でもOK。入力したら”Next”をクリックします。
次に、CodeplexのUse Agreementをきちんと読んでAcceptをチェック、人が手作業しているかを確認する画面が出るので、難読文字を解読して入力します。
これで、新しいプロジェクトの出来上がり。作っただけだと3週間たつとExpireしてしまうので、どこかの時点で作ったプロジェクトを公開する必要があることをお忘れなく。そして、一番下のボタンをクリックすると出来たプロジェクトのホームページに移動します。※公開するまでは、ページの上のほうに、”Publish…”と”Delete..."ボタンが表示されているので、公開できるようになったら”Publish…”をクリックして公開しましょう。
このページのHomeを編集し、Licenseタブをクリックして、Choose Licenseリンクをクリックし、適切なライセンスを選択します。リストにはApacheやBSD、GNU、Ms-PLなどがあらかじめ用意されています。独自のライセンスを定義することも可能です。
他のタブは、ざっと以下の機能を持っています。
- Downloads
リリース用のパッケージができたらここからダウンロードできるようになる。 - Documentation
開発するソフトウェアに関する各種ドキュメントを公開する - Discussion
スレッドを立て、開発に関するディスカッションを行う - Issue Trackerの
開発するソフトウェアのフィーチャーや、作業項目、障害管理などを行う。 - Source Code
ソースコードの構成管理。ソースを修正しCheckinすると、チェンジセットが出来上がる。ブランチなどもできるらしい - People
開発者の管理。Coordinater(開発を主導する人たち)、Developer(開発者)、Editors(文書などを書く?)、Recent Follower(変更があれば通知を受けるだけの人たち)という区分けあり。Codeplexに開発者登録した人を、プロジェクトに加える機能が用意されている
これらの機能をうまく活用して開発するわけですな。
で、Visual Studioにつなぐ方法はといえば、Visual Studio 2010を起動し、メニューのチームを選択し、Team Foundation Serverへの接続を選択します。
すると次のダイアログが表示されるので、
追加ボタンをクリックします。
このダイアログには、CodeplexのプロジェクトホームページのSource Codeタブの、右側に用意されているSource Controlの下のTeam Explorerをクリックして表示される値を入力します。
Server Name:をTeam Foundatoin Serverの名前またはURLに、Pathをパスに、プロトコルはHTTPSを選択すれば、自動的にポートが443に変更されます。そしてOKをクリックすると、
ログイン用の画面が表示されるので、Codeplex側のUsernameをユーザーのほうにコピーし、パスワードは、Codeplexに開発者登録した際に設定したパスワードを入力します。
すると、以下のダイアログが表示されます。
右側のチェックリストに作成したプロジェクトのURLで入力した名前が出てくるので、チェックを入れて接続をクリックします。
これで、Visual Studioに以下のチームエクスプローラーが表示されます。
ソース管理をダブルクリックするとソース管理エクスプローラーが表示され、ソースコードのチェックインやチェックアウト、最新コードの取得が可能です。
※図は、ETロボコン計測システムのもの
一番最初は、ここには何も無いはずなので、Visual Studioでプロジェクトを作成して、チェックインし、必要に応じてチェックアウト、編集、ビルド、テストでチェックイン、他の開発者がチェックインしたファイルの取得をしていくことになります。
一旦ソースコード管理に登録されたソリューションは、図のようにチェックアウトしていないものには鍵マークがつくなど、表示が変わります。
作業していく間、この鍵アイコンなどが消えてしまうことがあります。たとえばネットに繋がっていない環境で、Codeplexに接続できない状態でエディットした時などです。この場合はオフライン状態に変わっているので、CodeplexのTFSサーバーに接続した状態で、ソリューションエクスプローラー上で、ソリューションを選択して右クリックすると”オンラインにする”というメニューがあるので、それを選択します。これでOKです。オンラインになっている場合は、ソースコードの編集を始めると自動的にチェックアウト状態にファイルが変わります。オフラインの場合は、編集は出来てもRead Onlyになっていて、ビルドの際に保存が出来ないので、ネットが繋がらない状態で作業が必要な場合は、あらかじめオンライン状態の間に必要なファイルをチェックアウトしておくと良いでしょう。
以上で、このブログでの説明はおしまい。色々なTipsはまた別のお話ということで。
読者の中には、「開発するプロジェクトはオープンソースじゃないんだよね」という方当然沢山いらっしゃいますよね。そんな場合はTeam Foundation Serverの導入を検討してみてくださいね。それぞれのプロジェクトの事情に合わせたカスタマイズ、運用、自動化、使い方が可能です。


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