カスタマー Exit の汎用モジュール名から拡張名を調べる方法

カスタマー Exit は、拡張プロジェクトにそのカスタマー Exit が含まれる拡張を割り当て使用しますが、 使用するカスタマー Exit(例えば、汎用モジュール名)自体は分かっていても、 それがどの拡張に含まれているのかが分からないことがよくあります。 本来ならば、オンラインヘルプや IMG のヘルプ、SAP ノート等にカスタマー Exit の使い方を説明した記述があり、 その記述のなかで拡張名やコンポーネント名が示されているはずなのですが、 実際には、これらの膨大な情報の中からその記述を探すことが難しかったり、 そもそも記述自体がなかったりするケースもあるようです。 そこで今回は、手っ取り早くカスタマー Exit の拡張名を調べる方法を紹介したいと思います。

以下の画面は、SD 出荷伝票で IDoc を出力する際に実行されるプログラムの一部を Tr-Cd: SE38 で照会したものです。 

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赤く囲んだコードが、カスタマー Exit を呼び出している箇所です。 CALL CUSTOMER-FUCTION に続く '002' の部分を W クリックすると、 カスタマー Exit のコンポーネントが表示されます。 

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この例では、汎用モジュール EXIT_SAPLV56K_002 がカスタマー Exit のコンポーネントであることが分かります。 カスタマー Exit を使用するには、コンポーネントが含まれる拡張をプロジェクトに割り当てる必要があるのですが、 このプログラムコードを見た限りは、このコンポーネントがどの拡張に含まれているのかが分かりません。

そこで Tr-Cd: SE16N 等のデータブラウザーを使って、 拡張とコンポーネントの従属情報を管理しているテーブル MODSAP を照会します。 

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テーブル名に MODSAP を指定し、 検索条件として項目名「拡張」に先ほど確認したコンポーネント名(この例では、EXIT_SAPLV56K_002)を指定してデータ検索を実行します。 

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検索結果の「SAP 拡張名」の値が、コンポーネントの属する拡張の名前です。 この例では、コンポーネント EXIT_SAPLV56K_002 は、拡張 V56K0001 に含まれていることになります。

拡張名が分かったので、カスタマー Exit の拡張プロジェクトにこの拡張を割り当てます。 Tr-Cd: CMOD を実行して、拡張プロジェクト管理画面を表示します。 

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拡張プロジェクト名(この例では、ZF00001)を指定し、 サブオブジェクト「拡張割当」を選択して「変更」ボタンを押します。 拡張割当画面が表示されたら、先ほど確認した拡張名(この例では、VK56K0001)を空行に入力して画面上の保存ボタンを押します。 

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続いて、拡張割当画面の「コンポーネント」ボタンを押してコンポーネント一覧画面を表示します。 

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拡張「VK56K0001 輸送出力送信 (EDI)」のコンポーネントの中に、 カスタマー Exit の汎用モジュール(この例では、EXIT_SAPLV56K_002)があることが確認できました。 後は、いつもの手順でコンポーネントにプログラムコードを追加して、有効化すればよいわけです。

posted @ 2019-04-05 10:41  Park_SAP  阅读(61)  评论(0)    收藏  举报